昭和十八、十九年という戦争が最も盛んな時期に書かれた、大東亜戦争調査会叢書は、戦争を煽り立てることなく、当時の代表的知性がきわめて緻密かつ冷静に、当時の日本人は世界をどう見ていたかアメリカとの戦争をどう考えていたかを分析している。

そこでは、十九世紀から始まる米英の覇権意志を洞察し、世界支配を目指すアメリカの戦後構想まで予見されていた。

しかし、此れ等の本は戦後、GHQの命令で真先に没収された!

戦後、日本人の歴史観から消し去られた真実を掘り起こし、浮かび上がらせる、西尾幹二の好評シリーズ。

※大東亜戦争調査会とは、外交官の天羽英二や有田八郎、哲学者の高坂正顕、ジャーナリストの徳富蘇峰ら、当時を代表する知を集め、国家主義に走ることなく、冷徹に国際社会の中で日本が歩んできた道を見据えた本を刊行した。

ペリー来航からワシントン会議まで、英米二大国の思惑と動向、日本の対応など、戦後の歴史書にない事実、視点を提示している。

米英の東亜制覇政策は、米国が日本に対して何をして来たかの観点から書かれている。

米国は、英国から、1776年東海岸13州で独立した。

当時、南北アメリカ大陸はスペイン、フランス、英国が侵略し植民地化していた。

国力の弱い米国は西欧に対抗するために、1823年、之れ以上のアメリカ両大陸の植民地化の禁止と、米国は西欧に干渉しない代わりに、西欧もアメリカ大陸には干渉しないとし、米国の南アメリカの覇権を主張した。孤立主義又はモンロー主義。

此のモンロー主義は、其の後、米国の利益のため身勝手な使われ方をし、アジアに対しては非干渉とは主張していないとして、アジアに対する日本の政策に強行に干渉することになる。